干渉回避や自動径補正のアイデア

アクチュエーションツールを使用することで干渉を回避したりボーリングチップの自動径調整、
段取り替えなしでの裏座繰り加工などをすることが出来ます。

アイデア次第で
自動化、省人化を実現

マパールのアクチュエーションツールは機構の種類も形状も非常に多彩です。
また、アクチュエーションツール専用の生産拠点を持ち、様々な加工実績のご紹介ができます。


日本語版マパールwebサイト





Q:アクチュエーションツールとは?
A:刃先を動かすことが出来る機構を持たせている工具です




まずはアクチュエーションツールの機構と工具をご紹介します。

例1 クーラントで稼働させるアクチュエーションツール
  • 機械接続側の機構

    干渉を避けるために、クーラントを止めた状態にすることで刃先を収納したまま加工部位まで到達させることができます。

  • 刃先側の機構

    加工したい部位に到着したらクーラントをONにします。オイルを仲介したクーラントが機構を稼働させることで、任意のタイミングで刃先を動かします。



実際の工具と加工部位のイメージイラスト

クーラント圧の制御で刃先を動かすことにより、
刃先がスライドし奥側を広げるテーパー加工をマシニングセンターでも行うことが出来ます。





例2 夜間運転の自動化(自動径補正)
クーラント圧の変化や、治具もしくはワークに接触させることで稼働するアクチュエーションツール

シリンダー穴加工の工具事例:2つの機能をもつアクチュエーションツール

①クーラント圧を変化させることによって刃先が出入りし、加工後の穴にキズをつけずに工具を引き抜くことが出来ます。

②加工後、ワークの測定結果を参照して治具が先端のネジを迎えに行きます。 治具が固定されたまま主軸が回転することで先端のネジを回し、自動で工具の径補正を行いますので、夜間に人が径調整することなく加工し続けることが出来ます。

治具を利用した径調整の動画




例3 厳しい精度設定の達成
ドローバーもしくはプッシュロッド(押し引きする機構)によるアクチュエーションツール
  • ドローバー/ブッシュロッドの内部機構

    ドローバー/プッシュロッドの機構はアクチュエーションツールのなかでも高剛性な仕組みであるため、高精度な加工を実現することができます。

  • 刃先側の機構

    ドローバー/ブッシュロッドの機構は大きな動作領域を必要とする加工の選択肢の一つです。
    ただし、この機構に対応させた加工設備が必要となります

大きな可動域をもつアクチュエーションツールのイメージ動画(ピンクの部分が可動部分)




アクチュエーションツールが活用される加工




旋削加工ではなく、マシニングセンターで輪郭加工ができますので、小ロットであれば既存の設備で加工が出来たり、新規で設備を購入する際に台数を削減することができます。
(マパール製U軸システムであるTooltronicを使用する場合)




その他

様々なアクチュエーティング機構の実績をご用意しております。
治具の状況や、止まり穴/抜け穴などの加工部位の状況によって最適なアクチュエーションツールをご提案しますので、
その他の実績や加工アイデアについてはマパールアクチュエーティングカタログをご覧ください。

edited by yuki takashima
supported by MAPAL K.K.