マルチマスターラインナップ拡張:1.5Dタイプ

ヘッド交換式エンドミルのマルチマスターのラインナップが拡張し、1.5Dタイプが標準品になりました。

MM EC/MM ERS

ECヘッドはΦ8で4枚刃と7枚刃
ERSヘッドはΦ8でラフィング4枚刃
▪BT30での側面加工の推奨条件を、実加工データを基にご紹介します。

BT30設備の側面加工 ヘッドの違いによる切削条件の違い
  • テスト設備

    ロボドリル α-D14LiA5 BT30

  • テスト工具

    ①MM EC120H18R05CF-4T08 IC908
    ②MM ERS120B18-4T08 IC908
      (ERSはラフィングヘッド)

  • ワーク材質

    SCM440

テスト結果(加工No.1-肩削り加工)MM EC-CFヘッド

Vc=160m/min,fz=0.12の加工側面状態

MM EC-CFヘッドで全てのテスト項目を良好にクリアすることが出来た。

テスト結果(加工No.1-肩削り加工)MM ERSヘッド

Vc=140m/min,fz=0.10の加工側面状態

MM ERSヘッドは高い切削条件ではビビりが発生した。

製品詳細イスカルwebサイト

ECヘッド(多刃):
https://www.iscar.com/eCatalog/Family.aspx?fnum=4206&mapp=IT&app=0
ECヘッド(4枚刃):
https://www.iscar.com/Ecatalog/Family.aspx?fnum=4207&mapp=ML&app=125
ERSヘッド:
https://www.iscar.com/Ecatalog/Family.aspx?fnum=4208&mapp=ML&app=132
切替の対象候補や注意事項
  • 工具交換時間の削減

    特に機械の懐が狭い自動盤などで工具交換時間の改善が見込めます。

  • 刃長1.5D

    今までは特殊対応だった1.5Dヘッドが標準品に。

  • 溝加工

    BT30設備では溝加工は良い結果が得られませんでした。1.5Dでは推奨外です

edited by yuki takashima